(株)クリタエイムデリカ
(株)クリタエイムデリカ様
2月16日(木)の企業訪問はクリタエイムデリカ様をお訪ねしました。
まず驚いたのは、社員の皆様の挨拶の素晴らしさです。
どの部門でも、実に気持ちの良い挨拶をいただきました。
次に驚いたのは、衛生管理の徹底さです。
工場内に入る前には、手の洗浄・殺菌、エアーカーテン、粘着テープによるほこりの除去など、これでもかというぐらい続きます。
部門ごとに、担当の方が、わかりやすく説明をしてくださいました。
工場見学後、栗田美和子社長からお話を伺いました。
創業は昭和23年。生麺・ゆで麺の製造販売からスタートしました。現在、取引先は東北から大阪まで、130アイテムを製造する“惣菜・麺業”に成長しました。
コンビニの成長期という好機でもありましたが、年間通しての売り上げの安定確保などの難関を一つずつ乗り越えてきました。大手の敬遠する手間のかかるところ(スキマ)に目をつけたのも大きな成果でした。
私たちにとって、少子高齢化とそれに伴う労働人口の減少は避けては通れない問題です。その対策への取り組みにも目から鱗でした。
クリタエイムデリカさんでは、以前から外国人労働者を受け入れています。栗田社長は4年前に「アジアイノベーション共同組合」を立ち上げ、現在技能実習生(1期生)21名中15名が、クリタエイムデリカさんで働いています。ミャンマー政府が後押しをし、日本語や日本の慣習を学んでから来日します。
来日してからは、寮に入り、専門知識も身に付けます。帰国後は、日本語ができることで、日系の企業に就職する道も開けます。
また平成21年には社内保育所「クリタのんな」を設立しました。結婚して子育てをする社員を応援するためです。28年には認可保育所になり、地域の子供たちも預かっています。
次に高齢化問題への取り組みです。
平成27年に越谷市役所の近くに、シェアダイニング「サルーテ」をオープンしました。スタッフは全員60歳以上。取材の後、「サルーテ」でランチをいただきました。とても盛況で、社長自ら手伝っていらっしゃいました。おしゃれで明るくて、素敵な空間でした。パスタもサラダも美味しかったです。
本社内でも労働時間の短縮や配置転換で、世代交代だけでなく、高齢者の仕事の確保にも努力しています。
高齢者にとって、働く場所があることは幸せですね。
また、平成25年から、「食から新しいコミュニティを創る」をビジョンに掲げ、従業員が誇りの持てるよい会社作りを進めています。ES調査や個人面接も実施して、従業員の声を仕組み作りに反映しようと努めています。
4月の県総会では、栗田社長から直接お話を伺うことができそうです。
楽しみにお待ちください。
栗田社長、従業員のみなさま、お忙しい中ありがとうございました。
取材に参加された東部のみなさん、お疲れ様でした。
参加者:中村守・鈴木一朗・加藤茂・高橋仁・戸賀崎・
藤井毬子・宇野(順不同敬称略)
文責:宇野(広報委員)