東京ペンシルラボ(北星鉛筆株式会社) | 一般社団法人埼玉中小企業家同友会 東部支部

企業訪問

東京ペンシルラボ(北星鉛筆株式会社)

2017年08月18日

東京ペンシルラボ(北星鉛筆株式会社)

 

 

 

【企業訪問】東京ペンシルラボ(北星鉛筆株式会社)
 
日時 2017年8月18日(金)午前10時~12時
場所 東京ペンシルラボ(北星鉛筆株式会社)
 
8月18日、私たちは東京都葛飾区四つ木にある北星鉛筆株式会社様へ訪問しました。北星鉛筆株式会社様は昭和26年設立で、鉛筆の製造販売を中心として文房具全般・エコロジー商品の研究開発を行っております。
 
今回は東京ペンシルラボという工場見学コースに参加しました。当日は夏休み期間ということで、10組ほどの親子組も一緒の参加となり明るく和やかな雰囲気でした。工場見学のガイドは4代目社長である杉谷社長が担当してくださいました。
 
工場見学コースは最初に15分ほどのビデオ鑑賞で鉛筆の製造方法と製造工程の様子を説明し、次に鉛筆の歴史や鉛筆の製造工程で発生する廃材である‘おがくず’を活用した「もくねんさん」という粘土で制作した作品の紹介をして頂きました。また、現在の鉛筆業界は大変厳しい状況にあり、その中で企業として生き残る為に新商品の研究開発に力を入れており様々なアイディア商品を製品化していることを紹介して頂きました。例としてシャープペンと同様の構造で鉛筆独特の柔らかい書き味を実現した「大人の鉛筆」や学校教科書の電子化を見据えた「鉛筆+タッチペン」などの製品がありました。
 
工場見学の最後は実際の製造ラインの見学です。工場内に入ると作業スペースはガラス張りで製造ラインの様子が見える様になっており、作業員の皆さんがもくもくと仕事をしている様子や鉛筆の製造工程を見ることが出来ました。製造ラインの現場も情報発信の1つとして工夫されていることが分かりました。
 
今回の工場見学でいくつか印象に残った杉谷社長のお話がありました。
 
①「考え続ける事が大切です」理由は、「人間は考えた事しか実現できない」からです。
考えるコツとしては、「蟻から見た視点、鳥から見た視点、宇宙から見た視点など視点を変えて物事を考える」そうすると見えなかったものが見えてくる。杉谷社長は「視点を変え考え続ける事」を実践し、新商品の開発や新規事業の立上げを継続的に行っていることが分かりました。
 
②「鉛筆はいつまでも無くならない」
理由は鉛筆以上に信頼出来る筆記用具は存在しないからです。
(シャーペンやボールペンは不具合等が発生するが鉛筆はいつでも確実に書くことが出来る)
200年以上使い続けられ、今後も使い続けられる理由にすごく納得しました。
 
③東京ペンシルラボを通した情報発信
工場見学という機会を通して、子供から大人までを対象に鉛筆という商品の魅力と北星鉛筆株式会社様の創意工夫をしっかりとアピールして、顧客となるファンを継続的に増やす活動を実践されていること。その成果の一つとして、社員の中に工場見学への参加経験者がおられることもお聞きしました。この様に日々の情報発信と情報交流により永続企業としての努力を積み重ねていることに大変感心させられました。
 
今回は通常の企業訪問とは違い一般の参加者も一緒の工場見学コースでしたので、北星鉛筆株式会社様の事業内容の詳細や経営課題等に関して杉谷社長とお話をする時間が無かったのがとても残念でした。また機会がありましたら杉谷社長の企業経営に関する考えや経験談をお聞きしたいと強く感じました。
 
最後に創業66年の北星鉛筆株式会社様の経営理念をご紹介させて頂きます。
 
北星鉛筆株式会社 経営理念
[鉛筆の精神]
「鉛筆は我が身を削って人の為になり真ん中に芯の通った人間形成に役立つ立派で恥ずかしくない職業だから、鉛筆のある限り、家業として続けるように」
(北星鉛筆株式会社様 ホームページより)
 
杉谷社長、スタッフのみなさま、
お忙しい中、ありがとうございました。
参加された東部地区のみなさん、お疲れ様でした。
 

 
参加者: 中村守・上野・加藤茂・岡田・鈴木一朗・田村・白川
長田・藤井毬子・宇野・高橋仁(順不同・敬称略)
 
記 事: 高橋仁(広報委員)

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