広報委員会

インタビュー 企業訪問
テーマ 訪問先社名:日本フッソ工業株式会社 様
日 時 2019 年 7 月 16 日(火)
会 場
報告者
内 容

【会社概要】
1964
年に創業。資本金は 3,500 万円。
本社は大阪にあり、年商は日本フッソ工業株式会社単体で28 億円、グループ全体で 36 億円。 社員数は単体で 107 名、グループ全体で 160 名。
大阪に本社、東京都江戸川区西葛西に事務所があり、埼玉県の豊野工業団地に
工場が2ヵ所ある。 また関連会社として 日本フッソテクノコート、フッソコリア、日本フッソタイランドがある。

【事業内容】
フッ素樹脂の焼き付けコーティング、ライニングを主業務としている。
フッ素樹脂とは、蛍石(ほたるいし)を原料として作られるもので、フライパンや炊飯器のテフロンコーティングに代表され る。
フッ素樹脂は「こびりつかない」「耐食性」「純粋性」「潤滑性」「電気絶縁性」「自己消化性」という特徴があり、 その特徴を生かして色々な工場の設備に焼き付けコーティング加工をしている。 大阪本社工場は大型製品を得意とし、埼玉第一工場は有機ELや液晶といったFPD(フラットパネルディスプレイ)業界向け中心、 第二工場は半導体業界向けで稼働しており、納入業界は多種多様である。

【創業の経緯】
先代が世田谷の会社で営業をやっている時に、「製造する製品が機械に付いて困る」という課題を頂いていた。 そしてある時 L A に行った際、とある商店のウインドーでその新素材を発見した。 その素材はアメリカのデュポン社の製品だった。 これを日本で事業化したい由を申請して、大阪で創業した。

【グループ会社での経験から得た教訓】
半導体業界向けに日本フッソアメリカを設立するが、上手くいかずリーマンショック前に完全撤退した。
しかし半導体業界で知名度を得る事では成功し、後の事業に生かされることとなる。 また同時期に韓国にてフッソコリアを合弁で設立し、技術と資金のみを提供したが、 根本的な経営体質に問題があり、こちらも初めは上手くいかなかった。 しかし大阪同友会で学んだ「人を生かす経営」に切り替えた事により、高利益体質の会社に大きく変わった。
また、日本フッソタイランドがあり、ここを拠点に東南アジア向けの仕事を拡大していくが、タイは社員の定着率が悪く苦労した。

【グループ会社全体の戦略】
会社全体の戦略は「お客様の課題解決」であり、色々な業界の展示会に出展し、お客様の課題をヒアリングしてオンリーワンのマーケットを作っていく。
次の10 年は東南アジアを起点にインド、中東方面に向けて 拡大を図っていく。
第4 次産業革命においても社会貢献していく。

【大阪同友会との関わり】
2001年に入会し、数々の委員長を経験して様々な学びを得る。
そして「人を生かす経営」を経営に生かすようになる。
また、2016 年に埼玉同友会に入会し、地元の学生を迎える機会を得られた。
地元の方に入社頂く事で、会社に活気を得られた。
また同友会で経営理念を学び、それを経営に生かしていく。

【工場見学】
竹原様に第一工場と第二工場をご案内頂く。
加工中の製品が陳列されていましたが、工場内は製品への配慮から非常に綺麗に整理整頓されていました。
また、クリーンルームが多かったのも、製品加工工程への配慮を感じました。
多種多様な形の物を加工されていました。

【企業訪問をしての感想】
色々な事へのチャレンジ精神や、またそこでの教訓を必ず次に生かす経営は非常に素晴らしいと痛感致しました。
また同友会での学びを通じて「人を生かす経営」を実践しておられ、工場訪問時も社員様の明るい笑顔での対応が非常に印象的でした。
工場内には社是が常に目につく場所に貼られており、また工場内も整理整頓が徹底しており、 働く人への意識の徹底が業績の向上に繋がっていると深く痛感致しました。

豊岡社長様、スタッフ(社員)のみなさま、お忙しい中ありがとうございました。 参加された皆さん、お疲れ様でした。

参加者:平林・加藤・宇野・藤井・中林・関・田村・高橋仁・石井・島袋
・小川(以上東部)
高橋(東彩)・古川(事務局)(順不同、敬称略)

文責:小川(広報委員)

  • 訪問後の記念撮影

連絡先

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