越谷障害者就労支援センター 沖山 稚子さん | 一般社団法人埼玉中小企業家同友会 東部支部

インタビュー

越谷障害者就労支援センター 沖山 稚子さん

2013年07月11日
2013年7月11日 広報委員会の記念すべき第1回めの会員インタビューです。

 

インタビュアーは宇野町子さん。
会員さんは沖山稚子さんです。

 

沖山さんは1951年生まれ。1977年から障害者の職業カウンセラーとして就労支援事業に従事。
千葉、埼玉(北浦和)、東京、三重、埼玉(所沢)、北海道、山梨など、11回の転勤、34年間全期間のうち約半分が埼玉県の勤務。
2012年4月から越谷障害者就労支援センターに勤務。地域に根差した就労支援を行っていらっしゃいます。

 

 

Q 同友会に入られたのはいつですか?
同友会に入ったのは去年の6月か7月です。

 

Q  同友会に入ったきっかけは?
今障害者の就労を支援する施設におりますので、事業所の方と多く知り合いたいというのがきっかけです。
できればしりあいになった事業所で、就労実習であるとか、障害者の雇用ですとか、そういった方面に広げられれば良いなというねらいです。中小企業家同友会というものは2007年くらいから存じ上げていて、全国で開かれる勉強会が東京で行われた際に障害者の雇用に関する分科会に参加いたしまして、各地から集まった中小企業家の方々が、いろんな形の工夫で障害者を雇用しているのを拝聴して、その時は別のところに勤めていたので、個人で同友会に入ろうとは思っていなかったのだけれど、昨年の4月にこちらで仕事を始めるにあたって、NPOの立場であれば同友会に入れるということを確認できましたので、リーダーと相談の上入会したという次第です。

 

Q 今入られてちょうど1年、同友会で今学ばれていることはなんですか?
 例会にも参加できていないのですが、常に東部地区や県同友会からの連絡が来ますので、それはつぶさに見ていて、たまたま8月の29日に大宮かどこかで障害者(雇用)の勉強会があるということがホームページに載っていましたので、参加したいなと思っているところです。

 

Q 実践的なところを学んでいらっしゃるのですね
ただ、E-Doyuに入れないので・・(苦笑)

 

Q 同友会に入られて良かったことは?
 良いも悪いもあまり活動していないので・・
ただ、先だって兜屋さんの事業所見学(広報委員会3月度企業訪問 株式会社 忠保様)に参加して、実際に事業所を見せていただけるのは大変興味深いことですし、今後もそういうところに強い関心を持っています。

 

Q 逆にこまっていることは?
全然ないです(笑)

 

Q 沖山さんの現在所属されている組織を一言で言うと?
越谷市10km 四方にお住まいの、障害のある方の就労支援です。
障害の手帳を持っていようがいなかろうが、障害があることで就職が困難な方の就労支援です。
それは雇用率にカウントされるという場合もありますし、1週間に2時間だけ、できる範囲ではたらいていらっしゃる人もいます。
内職を持ってきて家でやるのではなく、たとえば市役所の自治労の事務所の脇へ内職をする方が何人か集まって、極力、出来高払いの作業を得る工夫などをして、通常の就職がしにくい障害の方の働くことを探していると。
全然ひとことになってませんね(笑)

 

Q 結構広くて、臨機応変なのですね。
ああ、そうですね。出来合いのプログラムが対応できない方ですから、ハローワークが事務所のある場所の1、2階にあるのですが、そこで就職できる方は、紹介を受けて就労するのですが、そういったことができないとか、面接にいって右往左往してしまうとか 面接ではアウトになってしまう方とかおられるので、現場実習などをしていただいてできることを探すといった形です。大変やりがいのある仕事です。

 

Q 大変やりがいのある仕事ということで、毎日お仕事オンリーといった感じですか?
月火木金が越谷の就労支援センターで、水曜日は非番にして明治学院大学で就労支援サービスという科目を非常勤で学生に教えています。
土曜日は隔週でお三味線、民謡とかも。(一同ざわめく)

 

Q (三味線は)趣味ですか?
趣味です。

 

Q お仕事のストレスは三味線とかで?
 三味線もストレスです。怒られてばっかり(笑)
趣味と言えばアウトドアのほうがどちらかというと好きですね。
山登りとか、ウォーキングとか

 

Q 山登り、ウォーキング、どんなところに行かれるのですか?
体のところに行っています。怖いところというか、それなりのところに行きます。
それがストレス解消ですね!

 

Q 沖山さんはスタッフの方(職場の同僚)とコミュニケーションをとるときに心がけていることは?
心がけるというよりは、こざかしくやるとかえって傷が大きくなるので、仕事のことで意見が違うと、それはどういう意味で言ったの?と極力直接やりとりをするようにしています。変な駆け引きは傷の元なので、5時までの間で口に出して言うということでしょうか。

 

Q おなかにためておかないと
そうです、そうです。仕事の処理に関することが多いですから、やはり快適ですよね。
いいサービスをしようとするためのやり取りですから。しばしば議論になることもありますが。

 

Q いいですね。ストレートで
 はい、5人ですが、よいメンバーだと思います。

 

Q いい上司なんですね!
いいかどうかはともかく、お互い障害者の支援をしているのですから、障害のない人にも優しくしようよと。こっちは年をとっていて目もかすんで見えないんだから(笑)、そういうことをあんまりガタガタ言いなさんなというふうに、自分の欠陥をあからさまに言うことで手伝ってもらうところは手伝ってもらいます。

 

Q では沖山さんが普段「これだけはやらない」と決めているものはありますか?
自分で納得できないことはいやですね。自分ひとりで見たときに、「これでよかった」と言える選択や行動であるようにしています。
心がけているのは「鈍感力」と「KY」。鈍感でありたい。それから空気なんか読みたくない。
やっぱり業務の中で裸同士のやり取りができる人を好ましいと思いますし、そういう出会いも過去に多かったので。

 

Q 沖山さんはご自身をどんな人だと?
わかりませんが、言うほどタフじゃないですし、結構引きずったりします。

 

Q そんな風に見えないですが
そう見られるのがいやなので一生懸命違う形でおしてますけど、脆いですし、疲れっぽいなと思ってます。

 

Q 動物に例えると?
いや、例えたことがないですが、やっぱり哺乳類ですね。二本足の。となると人間ですね。
とにかく猫は嫌いだから・・(笑) 浮かばないですね・・

 

Q 最後の質問です。沖山さんがお仕事の中で判断に困るときに最後に決定する基準はなんですか?
 直感。脊髄反射。下手に大脳なんか通してたら、ぐちゃぐちゃしちゃう。
とくに年取ってから理屈を言っていると格好悪いですから、体にしみている自分なりの判断基準が絶対あるはずだと信じています。理屈はつけない。

 

ありがとうございました。沖山さんの生き方が伝わってくるような気がしました。
まっすぐで凛としたイメージで。

 

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記録:広報委員 吉田理子

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